■商品説明■ フランス軍 M-52 チノパンツ後期型 DeadStock 数あるミリタリーチノの中でも比較的ファンが多いのがこちらのフランス軍のM-52。 現在のファッションシーンにおいても全く引けをとらないそのベーシックな存在感は、今でも多くのブランドのサンプリングとして、言わば「教科書」としての役割りを果たしています。 決して細いシルエットでは無いですし、好みにより全ての方に適したモデルとは言えないのですが、これまで多くのチノパンツを試してきた方、またはミリタリーパンツ導入モデルとしても胸を張ってお勧めしたいモデルとなります。 一度履けばその無骨ながらも美しいラインの虜になり、手放せなくなる方も非常に多いパンツです。 こちらのM-52、若干の仕様の違いで大きく「前期」「後期」に分類されるのですが、今回入荷したのは「後期」の完全デッドストックです。 違いと言いましても、シルエット自体にさほど差がある訳ではなく、一番の違いはバックポケットの形状で、前期はボタンをストラップで留めるのに対し、後期は画像のようにフラップ形に変更されています。 細かいところで言えば、ベルトループの太さやフロントボタンの数の違いなどがございますが、製造年代やコンストラクターによる微細な違いがある程度。 個人的には「後期」のほうが生地にはりがあり、やや重い印象ですが、それでも多くの仕様があるので一概にはそう判断できないところもヴィンテージの面白いところ。 と、かなり前置きが長くなりましたが、このM-52の魅力をたっぷりと。 最大の魅力は、他の国のものには無いその独特なシルエット。 もう、これに尽きるかと思います。 もちろん、フレンチミリタリーの縫製の確かさは健在です。 2タック（レアな1タックも存在）にハイウエストな腰周りには十分なゆとりが確保されており、膝にかけては無骨な太いシルエット。 と見せかけて膝から裾にかけては綺麗なテーパードが入り、パンツ全体のシルエットが曲線を描きます。 この腰から裾にかけての流れるような曲線美。 ただ太いだけでは無く、足元を綺麗に見せてくれる抜群のシルエットバランス。 見方によっては少々野暮ったく、かつ男臭く映るこのバランスの中に、何か中性的な要素も含まれているような佇まいです。 男性のみならず女性の愛用者が多いのも、この汎用性の高いシルエットによるところも大きいのではと思います。 また、ヴィンテージミリタリー独特の経年変化による奥行きのある生地感も見逃せません。 長年、生地の改良を重ねた中で、ほとんどの現行ブランドは均一で癖の無い、均整のとれた商品を製造する事が出来るようになりました。それ自体は傷物の減少や随時安定供給するという意味ではとても意義のある事だと思いますし、ある意味洋服の素晴らしい進化とも言えると思います。 ただ、糸の太さにムラがあり、所々にあるネップや強くも不均衡に織られた生地を使うしかなかった時代のヴィンテージには、一点一点の表情が異なります。 洗濯を繰り返す度に現れる凹凸による陰影が奥深さを生み、使う度に着る事の楽しさを教えてくれます。 そういった、「楽しみながら使う道具」という事を教えてくれるのも、このM-52の魅力だと思います。 しかも、それがベーシックなチノパンツ。 普段に気兼ね無く使い込んで頂きたいと思います。 個体によりボタンの種類や仕様に若干の違いがございますが、シルエットに関してはあまりブレが無いように思います。 ※最初の数回の洗濯で全体に2～3㎝程の縮みが発生致します。 個体差はございますが、縮みを考慮したうえでご検討下さいませ。 ※着用モデル177㎝、体重57㎏ 【素材】 コットン100％ 【サイズ】 ３５ ウエスト90㎝　股上34㎝　股下79㎝　渡り幅35㎝　裾幅23㎝ ※渡り幅は股下10㎝の位置で計測。 ※平置き手採寸の為、若干の誤差がある場合がございます。 また、個体差がございます。予めご了承下さいませ。 ※完全未使用品ではありますが、長年保管されていた為、生地の劣化や縫製箇所のほつれ等がある場合がございます。ヴィンテージの特徴としてご理解のある方のみご検討をお願い致します。